『WIN WIN』

我々JAYCEEが地域と共に成長しよう!

そして地域と共に成果を残そう!

この先も続く笑顔あふれる地域を目指して

理事長 飛田泰二

第55代理事長 飛田 泰二

~はじめに~

今年度、上越JCは創立55周年を迎えます。これもひとえに、いかなる状況でも挑戦し続けてこられた諸先輩方の並々ならぬ努力の賜物であり、これまでの功績に深く感謝申し上げます。発足より55年間、上越JCは様々な地域活動を実践し地域の発展に寄与してまいりました。行政に先駆けて高田JCと直江津JCが合併することで、その運動が上越市の誕生に発展する等、地域のターニングポイントには、いつもJCが関わっていました。語りつくすことのできない大きな成果がこの55年の歴史に刻まれており、55周年の感謝と共にこれからも私たちが愛してやまないこの上越の発展の為に、より邁進していく所存です。日本は現在、少子高齢化や人口減少といった問題を抱えており、私たちの住む上越も例外ではありません。私が生まれた1981年上越市の人口は22万6千人でしたが2018年には19万3千人、そして2035年には16万3千人と予想されています。この問題により地域経済はマイナス成長に陥り、産業や雇用面が縮小していき、若者が減り高齢者が増えまちに活気がなくなるといった課題があります。この先も続く笑顔あふれる地域を目指すためには、そういった課題に正面から向き合い解決していく必要があります。また最近では自分さえ良ければ他人のことなどどうでもいいといった利己主義の人が多くいるように感じます。我々は自分の幸せがあって初めて相手にもやさしくすることができます。では、その幸せはどこから来るのでしょうか?幸せは自分一人で作りだすものではなく、他者との関係性があってこそ生まれるものです。私が思うJC運動とは、自分にとって価値があり、そして相手にとっても価値のあるものでなければならず、そのような運動でなければ、恒久的に続いていくことはないと考えます。自分もその活動を楽しみ自己を成長させる「WIN」、そして関わる人や地域に対して喜びや発展、課題解決を提供する「WIN」。この互いに良くなる考え方を一つの軸として皆が喜ぶ地域を目指して活動をしてまいります。他人の幸せは顧みず、自分だけが良い、というような考え方は長続きしません。みんなで課題を共有し、みんなで知恵を出し合えばきっと素晴らしい考えがいくつも出てきます。ビジネス用語でよく使われる「WIN WIN」、本当の意味での互いが成長し合える地域をみんなで創ろうではありませんか。我々JAYCEEが地域と共に成長することでより良い上越市を目指すよう我々が先導役となり、大輪の笑顔の桜を咲かせましょう。

~会員拡大~JC最大のミッション

現在日本には695LOMが存在します。我々上越JCは全国的にも会員数が100人以上いるLOMとしてビッグLOMと言われてきました。しかしながら近年は新入会員を入れてやっと100人いるかいないかの組織になってしまいました。LOM在籍年数も平均4年といわれる中でJCの在籍年数の少ないメンバーも増えているのも現状です。今年度上越JCは82名からスタートします。そして昨年は12名のメンバーが卒業され、今年は23名もの多くのメンバーが卒業されます。我々の想いをこれからも地域に届けていくためには会員拡大に注力していかなければならず、そのためには、魅力ある組織を創り地域に貢献することで、多くの賛同者を増やすことが必要となります。昨年から上越JCは日本JCシニアクラブ拡大支援委員会アドバイザーの鈴木篤先輩の考案された拡大マニュアルに則って会員拡大を進めてまいりました。その効果もあり昨年は21名の新入会員が入会されました。今年度は継続して会員拡大マニュアルを基本軸とし、上越JCの素晴らしさをメンバー一人ひとりが自らの言葉で語れるよう、全員参加による会員拡大を更に推し進めてまいります。メンバーがこの組織の意義と魅力を正しく理解し、伝えることができたときこそが真のJAYCEEの姿です。担当者だけがやれば良い時代ではなく、メンバー全員が動き総合力で拡大目標25名を必達いたします。

オリテン~新しい仲間たちへ

上越JCに入会したメンバー誰もがまず配属されるオリエンテーション委員会。県内を見渡しても新入会員が全員同じ委員会からスタートすることは珍しくこのオリエンテーション委員会は、上越JCの良き伝統と考えます。上越JCに入会し、入会と同時に年齢に関係なく同じスタートラインに立ち、様々な仲間と出会い刺激を受け自己の成長の大きな糧となります。20歳から39歳までの異年齢メンバーとの交流、組織で活動することでの新しい体験、セミナーへの参加などで得られる多くの知識、そして多くの試練、そのような様々な活動の中から多くの気づきを得て欲しいのです。時には仲間と意見の違いでぶつかり合うこともあるかもしれませんが、その後仲間同士の絆が生まれることもJCの醍醐味であると考えます。様々な出会いの場を有効に活用し、多くの仲間作りができる機会がこの委員会にはあります。JCについて学び、体感することで多くのものを吸収し、次に新しく入会するメンバーにしっかりと上越JCの素晴らしさを伝えられるオリテンメンバーになって頂きたいです。決してJCだけ頑張る人間ではなくそこで学んだものを仕事、家庭、地域で実践できる地域のリーダーをこの上越JCから輩出していこうではありませんか。

会員交流~ 新たなLOMの取り組み

「会員交流委員会はLOMの花形である。」多くの先輩がそのような表現をされていました。魅力ある様々な委員会が毎年設置される中で、なぜ会員交流だけがこのように表現されるのか。それはこの委員会が、メンバー間のつながり強化、各委員会の支援、LOMの団結力向上を率先して一生懸命行ってきた委員会だからです。大きな原動力の中心には会員交流委員会がいます。この力強さはLOMの元気、活力に変わり上越JCの活動により大きな影響力を与えてくれます。それとは裏腹に近年では例会出欠率も約8割ということでなかなか例会に出席することができないメンバーが増えているのも事実です。この事実をしっかり受け止め、出席したいと思える例会を各委員会と連携を密にして開催しなければなりません。例会の意義である青年会議所のメンバー同士の情報交換と学びに加えて各委員会の状況を共有し、カーナビゲーションのように目的地を設定し常に我々が今どの位置にいるのかを例会の場を活用して共有していきます。今我々上越JCがどこに立っているのか現在地を把握することはとても大切なことで、その上で目的達成する為にみんなで意見を出し合い明るい豊かな社会のために向けて活動をしてまいります。メンバー全員が例会に出席することが、楽しい、学びがあった、また出たいと言ってもらえる例会を実践していきます。そして今年度はメンバー同士のビジネスの活用も大きな特徴として取り組んで参ります。メンバー同士が互いの仕事を知り、メンバー相互がビジネスを通して繋がることで上越地域の経済を盛り上げていきます。メンバーには数々のフォーラムやプログラムを通じ、社会起業家として必要なビジネスチャンスとリーダーシップ、そして個人的なビジネスの成長を支援することをこの委員会に担って頂きたい。

地域活性~ 地域の宝をトランスフォーム

上越は、四季を体感できる豊かで素晴らしい自然に囲まれ、また、歴史的文化も数多く存在する風情溢れる地域です。高田の観桜会、謙信公祭、越後・謙信SAKE祭りなど多くの県内外客が参加するビッグイベントも、この地域特有の文化・歴史があるからこそ誕生したものです。そして、そのようなイベントが継続して行われていることは、地域の方々が歴史・文化の活用を考え、後世に残したいという想いを抱いている証です。上越には様々な歴史・文化がある中で、高田の寺町には65の寺院・神社がありその景観は大変珍しく全国でも類を見ない寺院群です。上越のシンボル高田城が徳川家康の六男松平忠輝公の居城として築かれ、この築城にあわせて城下の整備と共に、儀明川の西側に寺院が集中して建てられたのが寺町の始まりです。高田寺町というこの地域にしかない歴史・文化をトランスフォームし、県外のみならず外国人観光客にも来て頂けるよう、寺院の周辺を整備したり、外国人が望んでいる宿坊体験を考案したりなど、我々ができるまちづくりの方法は無限大です。上越の宝をトランスフォームし地域住民、市民が集うまちづくりを行うことで「まちづくりがひとづくり」「ひとづくりがまちづくり」に繋がっていき輝きある地域を目指します。

女性が輝く上越~ ダイバーシティを目指して

日本は、少子高齢化や所得・景気低迷など国内需要を囲む多くの課題を持ち、我々の住む上越も同じような問題に直面しています。国は女性のライフスタイルに着眼し企業主導型保育園の設置や保育の無償化といった子育てと仕事の両立が図りやすい環境を創ろうと動き出しています。また、消費行動では消費財の8割は女性が購買決定権を持っているといわれている昨今、女性の感性やアイディアから爆発的なヒットが生まれていることも珍しくありません。これからは、性別や年齢、LGBTや障害者、育ってきた国や地域の違いなど、多種多様な人々がいる中で我々は分け隔てない、ともに活動することができるダイバーシティを目指した社会を構築しなければいけません。その中でも女性が輝ける社会に注目します。人とのつながりや個人の特技や趣味などが人の為になり、斬新な着眼点は地域社会をより輝かせ、地域経済をも動かしてくれる原動力になると考えます。今以上に輝くことができるような環境を整備するためにJCならではの発想力で事業を展開してまいります。上越JCにとっても、もっと多くの女性メンバーを迎え入れ、同じ志を持つ仲間を増やし地域と共に活動ができる団体になることがこれからは必ず必要になってきます。ダイバーシティという考え方のもと女性がより安心して楽しく暮らし、仕事・家庭・地域がそれぞれ独立した点ではなく円となるような活動をすることで、上越の更なる発展を実現します。

組織運営~基盤の強化

昨年我々が主管として行った「第60回地区フォーラム IN上越」では過去最高の1400名という登録を北陸信越地区協議会メンバーから頂きました。今年度はしっかりその頂いたご恩をお返ししていくためにもLOMの心臓である執行部をより強化して参ります。具体的には、昨年総会を経て常務理事というポジションを設置し、執行部を5人体制にいたしました。専務はLOM全体の運営、委員会に寄り添った事業の正しい遂行、他LOMとの渉外を業務とし、常務は事務方の最高責任者として、事務局長、財政局長を統率し、各種会議の円滑な運営や、LOM全体の事務運営を業務とすることで両者の役割を明確にし、今まで以上に万全な体制でLOMを牽引していきます。そして事務局にはLOMの縁の下の力持ちとして各会議の設営、対外事業をしっかり設営して参ります。また、組織運営の要として各委員会運営のサポートを積極的に行ないます。今年度全国大会は富山の地で行われます。是非ともLOM全員で富山の地で卒業生をお祝いしたいと考えています。また財政局にはLOMの健全な財政面の安定を実現するためにもメンバーから預かった大切な会費をしっかりと管理し透明性の高い会計処理、決算処理を実行していきます。そして公益社団法人としての、公益性コンプライアンスを適正に順守してまいります。

創立55周年~ 新たな挑戦と未来へのビジョン

これまで上越JCが存在し続けていることは紛れもなく諸先輩方が脈々と滾る思いの中、歴史というバトンを後輩たちへ引継ぎをして頂いたおかげです。また我々上越JCの運動・活動にご理解とご支援を頂いている、市民の皆様、行政関係者の皆様、新潟ブロック協議会内、各地会員会議所メンバーの皆様に対しても重ねて感謝申し上げます。私が産まれる前から上越のために運動を展開し続けてきたJCを誇りに感じておりますし、感謝もしています。そしてその感謝を行動で示すためにも今年度、創立55周年記念式典を開催いたします。また記念事業として上越の伝統ある100万人観桜会に新たな要素をプラスすることで、この先もっと大勢の人々に来て頂き上越地域経済をより持続可能な形にしてまいります。上越JCは過去にも利雪をテーマに様々な事業に取り組んでまいりました。上越の地域資源を最大限に生かし、雪と桜の新たなコラボレーションでこの先の観桜会が200万人観桜会へと昇華するための第一歩を進めてまいります。また、今まで以上に地域から信頼され、必要とされる団体になるためにも60周年に向けた未来へのビジョンを作成いたします。今年度を含めた直近5年間は2015年に作成したCREDOを基本方針として活動をして参りました。これまでの5年間を振り返り検証をしたうえで、上越JCが永続的に続いていくためにも未来へのビジョンをメンバー全員で議論を重ね作成していきます。そして今まで支えて頂いた多くの皆様に感謝し改めて55年の歴史を学び次に伝えていきます。

~結びに~

JCをやる意義。それは自己の成長と地域の発展。自分、友人、仲間、仕事、家庭、地域、すべては繋がっています。一つが良くなればそれにつられて他も良くなります。反対に一つが悪くなれば負のスパイラルですべてが悪くなります。JCは前者を進めることができるリーダーの集まりです。他の人から間違っているといわれることも、自分が正しいと信念を持って言うのならそれを行動することでいつの日かそれが正しいという日が必ず来ます。失敗を恐れず信念をもってやり続けることで自ずと結果はついてきます。我々は限られた時間の中で様々な選択をその瞬間瞬間で行っています。一瞬一瞬の選択を楽しみ、明るい豊かな社会にむけて皆で力を合わせよう。我々JAYCEEが地域と共に成長しよう!そして地域と共に成果を残そう。この先も続く笑顔あふれる地域を目指して。

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