新潟県上越市は2014年、高田開府400年を迎えました。
1614年、高田城を築き高田のまちを創ったのは高田藩初代藩主「松平忠輝」公。徳川家康の6男に生まれ、伊達政宗の娘を妻にした男。加賀の前田に次ぐ75万石の高田藩を治めながら、江戸表と対立し、わずかの間で歴史の表舞台から姿を消した忠輝公を、今こそ私たちは知らなくてはなりません。その才能、その魅力、その生き様をお伝えしたい、それが「松平忠輝公ヒーロープロジェクト」です。
2014年、我々の故郷は高田開府400年を迎えました。これは、先人たちの故郷を想う気持ちがこれまでの歴史を紡ぎ、今の上越を作り上げてきた賜物です。しかし近年、若い世代を中心に市民の故郷を誇りに思う気持ちが薄くなっています。これはまちへの興味や関心が薄れ、まちの魅力に気づかない事に起因します。歴史上の節目を迎える今こそ、市民がまちの魅力に気づき、まちを誇る気持ちを取り戻し次世代へと繋げていく絶好の機会です。
私たちは、開府400年祭が開催され注目される高田藩の初代藩主松平忠輝公をフィーチャーし「松平忠輝公ヒーロープロジェクト」と名付け、運動を展開してまいりました。高田藩のお膝元である上越市民の皆様にとって、忠輝公の認知度は決して高いとは言えず、ましてやその人物像や魅力はほとんど知られておりません。しかし、実は才能にあふれ庶民に愛されたその人柄は、全国放送の時代劇で主役として扱われたり、宝塚歌劇団によってドラマチックな人生を劇として上演されたりしております。上越市民である私たちこそ忠輝公を知り、偉勲を称え、新たに郷土の英雄として認知しなければなりません。
当委員会は松平忠輝ヒーロープロジェクトを切り口に、市民がまちの歴史を見直し、故郷を自慢できるようになることを目指します。それはやがて故郷を誇る気持ちを喚起し、その誇りが次世代へと継承していくことが理想です。まちへの誇りが継承されていくということは、市民が世代を超えてまちの魅力を理解しまちづくりへの意識を高く持ち続けることに繋がります。それは、故郷上越の未来が地域固有の個性を活かした姿へと昇華し発展し続けていくことに繋がると確信します。
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