第62代理事長 石野 和実 

~はじめに〜

  愛娘が思春期真っ只中で、思うがままに行動し私を困らせる日が続いたことがありました。上越青年会議所に入会し8年間、家を空ける日が多々あり寂しい思いをさせたことが原因なのではないか、愛情が足りていないのだろうかと悩む時もありました。それからしばらくして娘の作文が入賞したと学校から連絡が来ました。内容を読んでみると当時の親子の物語が書いてありました。その中で「将来は警察官になりたいです」「母があの時言ってくれた言葉のおかげで夢に向かって頑張ることにしました」と書かれていました。その作文を読み、逃げずに向き合って本当に良かったと感じました。今では無事に成人を迎え、夢に向かって日々励んでいます。本当に優しい子に育ったと感じます。一心にその子のことを思い、愛することだけが私の子育てでした。愛があれば乗り越えられることが沢山あるのだと子育てを通じて気づき、人生の半分を子どもとともに過ごす中で得た経験と学びが今の私の礎となっています。無償の愛こそがどんなことも乗り越えられるパワーになると確信しています。
 上越青年会議所はこれまで、先輩諸兄姉の想いや行動力によって、時代の変化に寄り添いながら地域に大きな影響を与えてきました。私たちもその情熱を受け継ぎ、今だからこそできる新しい運動を生み出していきます。今年度は、私自身の経験をもとに得た学びをメンバーに伝え、メンバーが地域の未来のために愛を持って行動することを大切に活動します。 

 愛 ~MIRAIのために~ 

 このスローガンのもとメンバー一人ひとりが地域を愛し、子どもたちを愛しながら、地域をより良くするために、今自分たちに何ができるのかを真剣に考え実践していきます。その愛の力が集まることで、団体として無限の可能性を生み出すことができると信じています。そして、私たちの愛の力でより良くなった地域で愛されて育った子どもたちが、次の世代へとさらに大きな愛をつなぎ、地域を盛り上げていくそんな愛のループをこの地に根づかせていくことこそ、私たちの使命であると確信しています。  



~会員拡大~ 

 組織が活発に活動し、運動を推進していくために何よりも重要なのは、同じ志を持つ多くの仲間の存在です。かつて会員数が100名を超え、ビッグLOMとして地域内外からも注目を集めた上越青年会議所も、近年は会員数の減少が続き、今年度は46名でのスタートとなりました。この人数では、地域活性化のために求められるマンパワーが圧倒的に不足しているのが現状です。私たちはこの厳しい現実を真摯に受け止め、未来に向けて組織を継続・発展させていくために、会員拡大を最優先の課題として取り組まなければなりません。
 会員一人ひとりが強い危機感と当事者意識を持ち、今の時代に適した手法を駆使して新たな仲間を迎え入れる必要があります。地域を愛し、地域の未来を真剣に考える人が一人でも多く集まることで、私たちの活動や運動はより広がり、より深く地域に根付くものとなります。私たちは、積極的に地域と共に歩み、成長できる仲間を求めています。 
 そして、私たち自身が上越青年会議所への愛情と情熱を絶やさず、地域のために熱心に活動し続ける姿勢こそが、自然と共感を生み、新しい仲間を引き寄せる力になると信じています。会員拡大は単なる人数の問題ではなく、地域と組織の未来をつくる重要な使命です。これからも仲間と手を取り合い、愛を持って未来へ邁進していきます。 



~組織運営と会員交流~ 

 組織が円滑に活動や運動を推進していくためには、堅実な組織運営の基盤づくりと、メンバー同士の密な交流が不可欠です。単に業務をこなすだけではなく、メンバー一人ひとりが互いに愛を持って接し合うことで、信頼関係が深まり、強固な組織文化が育まれていくと確信しています。熱意を持って活動を続けていく中で、意見の相違や性格の違いから衝突が起こることは避けられません。これは人間同士の自然な感情であり、むしろ多様な視点が集まることで組織が豊かになるチャンスでもあります。しかし、その衝突を適切に管理せずに放置されると、ネガティブな感情や摩擦が積み重なり、組織の円滑な運営に支障をきたす恐れがあります。そこで、メンバー間のコミュニケーションを積極的に促進し、互いに理解し合うことが非常に重要となります。定期的な交流の機会を設けることで個々の考えや価値観を知り、尊重し合う土壌を作ることが大切です。穏やかな人間関係の中で自由に意見を出し合い、時には建設的な議論を交わすことが、組織全体の質の向上につながります。また、日々の活動の中で感謝の気持ちを言葉にし、愛のあるコミュニケーションを重ねることが、メンバー同士の絆を深め、組織の結束力を強める鍵となります。このような心地よい人間関係のもとで、個々の能力が最大限に発揮され、組織全体が活性化していくのです。 
 我々青年期にあるメンバーにとって、このような交流や共同の活動は、単なる仕事や利害を超えた貴重な時間です。仲間と共に切磋琢磨しながら、笑い合い、時には悩みを共有することで、忘れがたい思い出が刻まれ、人生の彩りが一層豊かになります。これらの経験は、個人の成長や組織の未来を築く大切な財産となると確信します。



~新入会員育成~ 

 上越青年会議所に新たに加わる新入会員の皆さんは、夢と希望を胸に、その門を叩いてくれることでしょう。年齢や職種、背景の異なる仲間たちと出会い、共に笑い、共に学びながら積極的に過ごす1年間は、それぞれの人生にとってかけがえのない経験になるはずです。その中で、上越青年会議所という組織に愛着を持ち、自分の居場所として感じてくれると願っています。青年会議所の活動や運動に携わる中で、JAYCEEとして、卒業までに何を成し遂げたいのか、どのような目標を持って日々の活動に向き合っていくのかといったことを、自分なりに考えながら一歩ずつ進んでほしいと考えます。ただ参加するだけでなく、自らの意思で関わり、自分自身の成長と地域への愛を意識して活動に取り組むことで、その経験はより深い意味を持ちます。 
 しかし、何よりも大切にしてほしいのは、できる限り出席し、経験を楽しむことです。楽しい空気は人を動かし、組織に活力を与えます。上越青年会議所の活動を心から楽しみ、その楽しさを周囲にも伝えていくことが、組織全体を明るく前向きな雰囲気へと導いてくれるのです。 
 また、大人になってから親友と呼べる存在を得ることは、決して簡単なことではありません。しかし、青年会議所という環境では、共通の目的に向かって切磋琢磨する中で、深い絆を築くことができます。互いに刺激を与え合い、ときには支え合いながら成長し、困ったときには真っ先に手を差し伸べられる、そんな一生の仲間に出会うことができる場でもあるのです。この先、卒業まで上越青年会議所で過ごす日々は、きっと皆さんの人生にとって大きな財産となります。 
 私自身、先輩諸兄姉からかけてもらった言葉や教えていただいたこと、心が動かされた瞬間の数々が、今の自分の原動力となっています。既存メンバーが後輩たちに青年会議所で学んだことを惜しみなく教え、さらにその後輩たちが自分の後輩に教える、そうした学びの循環こそが、組織を次の世代へとつなげていく力になります。また、新入会員の存在は既存メンバーにとっても大きな刺激となります。フレッシュな視点や新しい価値観に触れることで、私たち自身も学びを得ながら成長することができます。上下関係ではなく、共に成長し合える仲間として、これから一緒に地域を盛り上げていきましょう。そして、愛をもって上越青年会議所の未来を共に築いていきましょう。 



~地域を盛り上げよう~ 

 上越地域における人口減少は、今や避けては通れない深刻な課題となっています。若者を中心に人口流出が続くなかで、地域を持続させる可能性や活力が徐々に失われつつある現状は、私たち一人ひとりが真剣に向き合うべき問題です。この状況を打破するためには、単にこの地域に人を呼び込むだけでなく、何度でも訪れたくなるような価値を創出していくことが求められます。特に、他地域の若者たちにとってまた来たい、ここに関わり続けたいと思えるような仕掛けをつくることは、これからの地域活性化の鍵になると考えます。
 そのためには、これまでの枠にとらわれず、地域内外のさまざまな団体・個人と連携し、斬新かつ熱狂的な事業を創出していくことが必要です。上越に訪れるきっかけを作ることで他地域から人が自然と集まります。心から楽しめる事業や取り組みを展開し、地域に慣れ親しんでいくことで、繰り返し訪れる「ファン」を生むことにつながります。 
 さらに、そのような継続的な取り組みが地域に根付き、回数を重ねるごとにスケールアップしていくことで、若者やこれからの未来を担う子どもたちが「このまちに住みたい」「このまちで何かをしたい」という思いが生まれるのではないでしょうか。ただの一過性の事業ではなく、地域の文化や価値観の一部として定着し、未来へとつながる運動こそが、これからの上越に必要とされているのです。 
 大人も子どもも、地元の人もそうではない人も、誰もが心から楽しむことができる、そんな事業を私たちの手で創り上げていきましょう。そして、その熱量を次の世代へとしっかり引き継いでいくことで、上越の未来は明るく、希望と愛に満ちたものになると信じています。

~結びに~

 様々な団体がある中で、私たちは上越青年会議所の門を叩き、時には辛いことも仲間とともに乗り越えてきました。上越青年会議所に属していることに誇りを持ち、地域のために全力を尽くします。自分よがりの活動ではなく、仲間を想い、家族を想い、地域を想い、子どもたちのMIRAIを想う私たちにしかできないことを諦めずに成し遂げ、次の世代にバトンをつなげていきたい。そんなMIRAIある上越青年会議所を残していきます。 

MIRAIのために。愛をもって。 

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