第1部講演 講師
一般社団法人 糸魚川青年会議所
片山 良博 氏
第1部講演では隣の市、糸魚川青年会議所で実施されたシーフードシャトルバスの事例についてご講演頂きました。糸魚川青年会議所では白馬村にウィンタースポーツを目的に観光に来る海外の方に注目し、シーフードシャトルバスを走らせ糸魚川の飲食店に呼び込む事業を行いました。白馬村へ観光に来るお客の多くは1泊朝食付きで夕食は飲食店を利用する方がほとんどだそうです。調査した結果、飲食店にお客様があふれ夕食難民が増えているということがわかり、糸魚川に呼び込んだらと考えました。それがシーフードシャトルバスです。また、受け手の糸魚川飲食店側も英語メニューを作ることや簡単な英会話の練習もしました。今後も行政の支援を受けながら継続していきたいと考えているそうです。
第2部講演 講師
Japan Snow Access
清水 史郎 氏
第2部講演では海外のスキー観光客の方専用の旅行会社 Japan Snow Access を設立された清水氏をお招きし、妙高市のインバウンドの事例をお話頂きました。清水氏はすべて英語のプロモーションビデオ「Myoko」やパンフレットを作成し観光客誘致に取り組みました。上越市の隣の市である妙高市の海外観光客の方を先程の糸魚川青年会議所の事例のように我々も妙高市のお客様を上越に呼び込む取り組みを行っていきたいと考えていますが、それにはいくつか注意点もあるようです。それぞれの国にあった味付けやお客様の食事スタイルに合わせたり、英語メニューの作成はもとよりどのような手段で上越までお越しいただくかが最も重要になってきます。電車よりはバスが良いというご意見も頂きました。
質疑応答
質疑応答では上越市、妙高市の飲食店を経営されている方々から質問がされ活発に意見が交換されました。同じ妙高市内でもスキー場の場所によって観光客の数が異なりそれによって飲食店数も異なる。妙高市内でもバスを運行してはどうかなど今後の展望についても意見がありました。本日頂いたお話を参考に今後も事業展開をしていきたいと思います。
今回講演頂いた、片山様、清水様大変ありがとうございました。またご参加頂いた皆様、ありがとうございました。今後もご協力の程よろしくお願い致します。
第1部講演 講師
アメリカ出身 翻訳家
ウィリアム・ロス 氏
第1部では、実際に外国人が日本の飲食店についてどのように考えているかについて体験談も踏まえてご講演頂きました。外国人の方が欲しているものが、本当の日本体験、食べ物や文化を知りたい、そして日本人とのコミュニケーションがしたいと思っていると教えて頂きました。妙高市の飲食店も10年前までは英語が話せないから初めから拒絶してしまったりと、外国人の方への対応は苦手でしたが、今では英語は少ししか話せないですが問題なく対応しているそうです。日本らしさを忘れず、だけども対応する時のメニューは英語にしたりとどちらも安心して過ごせるあるいは接客できる準備は必要だと感じました。
第2部講演 講師
カナダ出身 教師
マシュー・ヘッドランド 氏
フィリピン出身
大崎ジェナリン 氏
第2部では、外国人をおもてなしする時にどのようにすればよいかについてご講演頂きました。「そもそも上越の魅力って何だろう?」「お客様に外国人の方への接客への壁や支障、不安とは何がある?」など、マシュー氏とジェナリン氏の問いかけに参加者同士でお互いに話し合ったりその話し合った内容を発表したりと和やかな雰囲気の中で行われました。最後に解決するには積極性や相手をよく知ること、そして言語が必要ではないかという提案もがありました。上越の魅力で人の良さという良い面の裏に消極性ということもあげられます。積極的にとにかく接客してみることも大事であると感じました。
今回ご講演頂いたウィリアム・ロス様、マシュー・ヘッドランド様、大崎ジェナリン様大変ありがとうございました。
広域連携委員会ではインバウンドセミナー実施するにあたり妙高青年会議所様の協力を得て、今年の冬から赤倉温泉にある観光施設「雪酒場」にて外国人観光客に事前調査アンケートを実施しました。アンケートの結果「上越市を知らない」「飲食を充実させたい」という声が多くありました。このことから、地元観光に携わる多くの方々、特に飲食店関係者が上越市・妙高市双方の現状や強み・弱みを知り互いに連携をしていくことで相乗効果が得られると考え上越市・妙高市の飲食関係者の方々にお声掛けをさせて頂き今回の事業が実施されました。